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経営戦略

残業より、副業。

最近では、特に多く聞かれるようになりました。

基本的には、大賛成です。

ただし、本業と副業の境界を明確にしておくことは必要で、副業できるのは、本業が存在し、収入が安定しているから可能なのですから

本業を疎かにするということは、もっての外です。

私は、中小企業こそ、副業を取り組んでほしいと思います。

本業での利益を上げようとしても、なかなか上がらなければ、違う事業や事業分野に進出するところも出てきます。

しかし、そのために人員や費用、時間を捻出するどころではないところが多く、組織的には、ただただ負荷がかかるだけになります。

そうなると、本業にも良くない影響が及んでしまいます。

新規事業、スタートアップ・・・聞こえはいいのですが、やはり大変です。

融資を受ける口実のところもあり、そのような場合には形式だけとなるので、社内は、ますます大変です。

中小企業の副業については、会社として副業という考え方と、社員の副業という考え方の2通りがあっていいと思います。

会社としての副業は、利益を社員にどんどん還元していくというカタチ。

会社の取り分、社員の取り分が明確であれば、要は会社全体で行う副業です。

会社は、ここまで経費を出すから、○割の利益はもらうよ。

後は、関わった社員で、分配していいよ。

と、なればどうでしょうか?

もらえそうもない報酬制度やインセンティブよりも、わかりやすければ、社員さんは、頑張るものと思います。

実際に、クライアントさんのところで、やられています。

頑張る人は、何を言わなくても頑張ってくれています。

支払いも別にしておくことで、個人の確定申告を行うようにし、副業といえども、個人事業であり、事業感覚が身に付きます。

副業で大事なのは、事業感覚が身に付けられることが、最大のメリットだと思います。

稼ぐ力をつけることは、もちろん最重要ですが、すぐには上手くいかないのが現実です。

そこで、トレーニング的に、副業で事業感覚を身に付けるのは、正に実践であり、実戦。

だからこそ、副業を取り入れていただきたいと思います。

副業というのは、実はスタートアップと同じです。

自分で考え、判断し、結果を問われます。

ビジネススキルが、最も訓練される部分です。

「本業が疎かになる」という人もいますが、そうでしょうか?

本業に魅力がないから、可能性がないから、成長性がないから・・・頑張らないのでは?

それよりも、頑張れる環境や状況をつくり、そこで自分が頑張りたいことを取り組むことで、ビジネスの能力が上がれば、自ずと本業に活かしてくれるはずです。

これからの中小企業の事業戦略において、機能戦略には、【副業】という項目を入れていただき、活性化していただきたいと思います。

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