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何があれば、経営が安定するか・・・言わずもがな資金です。
さて、カンタンな財務分析を。
年商 6億円
現預金 2億円
借入金 1億円
自己資本1億円(資本金+累積利益)
この会社は、安定しているでしょうか?
この年商で、この資金力であれば、申し分ない状態。
現時点では、安定しています。
嫌な言い方をすれば、帳簿上は安定しています。
年商 6億円であれば、月商5,000万円。
現預金が、4ケ月分あります。
但し、借入金が1億円ですから、実質の現預金は、2ケ月分。
借入金が、設備なのか、運転なのか。
自己資本が、設備なのか、別資産か。
不良債権や簿外債務(退職金や引当金)の有無なども関係しますが、帳簿上は、安定していると言えます。
帳簿上というところが、ポイントです。
決算書、月次試算表は、一定期間における精算状況を表します。
もちろん、経営判断には不可欠なのですが、売上をどうやって上げているか、構成割合に変化はないか、その売上が維持できるのかという部分は、見えません。
社会情勢や経済情勢、業界環境が変化する中で、商品やサービスのライフサイクルが終焉を迎えることもあります。
外的環境変化(新型コロナ等)で、突然にどうすることも出来ないということもあります。
内的要因も、出てこないとは限りません。
組織上の問題も、なければいいのですが・・・。
そこで、再び自問自答してみます。
資金を安定させるには?
中小企業が経営を安定させるには?
当たり前のことではありますが、経営者が地味に、贅沢をせずに会社全体が節約して、売上と利益を上げ続ける。
これだけ、です。
地味も贅沢も、価値観の違いがありますのでこれ以上は言いませんが、分相応ということかと思います。
このことは、私も自省と自戒もあってお伝えしています・・・。
ややもすると、経営は偏ります。
守りが強い経営者・・・節約型。
攻めが強い経営者・・・消費(投資)型。
やはり、バランスです。
現在は、時代の変化とスピードへの適応と順応が重要な時代です。
どちらかだけで進めるのは、時代や環境が成長期・安定期。
停滞期・後退期が現在進行形であり、これから先も大きく変わらないとすれば・・・。
【攻め】がなければ、適応も順応も出来ません。
全国的に廃業が加速度的に増加しているのは、この結果だと思います。
攻めていなかった結果、廃業しか選択出来なくなったというのが実情だと考えられます。
経営安定戦略は、今の時代で言えば【攻め】です。
(もちろん、守りながらです)
そのために、新しい情報、技術、状況を構築して進んでいきたいと思います。