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マーケティング

納得する消費、納得される消費

消費は、投票。と言われたり、「エシカル」(道徳上・倫理的)という言葉が消費行動で使われて、既に数年が経っています。

今回のCOVID-19で、巣ごもりスタイルを強いられたことにより、消費者行動は、今まで以上に、「支援・応援」の動きが活発になったように思います。

クラウドファンディング各社のサイトの成功事例を見てみると、飲食店支援で1千万円以上の案件や、ライブ活動できないことに対する支援も、千万円単位と資金が集まっています。

単純に資金調達額と支援者を割り算してみると、1人15,000~20,000円が多いように感じます。

正確には、投資ですが、金額的には消費とも言え、「応援消費」のカタチだと思います。

自分もそうですが、お金を支払う時には、納得して支払いたいです。

何かモノを買う時に、1,000円で「コレ?」と感じるモノもあれば、「GOOD!」と見つけたことに喜びを感じることもあります。同じ1,000円です。

このような感覚は、知覚価値と言われていて、マーケティングの際に心理コストも含まれるとか、難しいことを言いますが、要は、お得に感じたのか損したと感じるのか。

ひと昔前には、よく引き合いに出されたのが、ファストファッションやジャンクフードですが、今はそのようなことはなく、むしろ知覚価値が高いジャンルだと思います。

納得するという意味においては、価値判断だけではない時代です。

自分が支払った消費が、どのように社会に役立つのか、誰かのためになるのかという観点が、価値よりも勝るようになったように思います。

同じような商品で、A社が儲かるというよりも、B社は儲かったものを、社会に役立てているとなると、少し割高でもB社が支持される場合があります。

納得される消費は、売り手が環境をつくる必要があります。

今の時代、寄付も恥ずかしがることはないと思います。

少しでも寄付していれば、寄付していると伝えるべきです。

そうでなければ、競合他社や同じような商品が、社会に役立つことをしていると伝えているにも関わらず、自社が伝えていなければ、消費者はあなたの会社を、劣った会社だと判断する可能性さえあります。

活動や運動でも同じです。社会活動や運動への参加や賛助は、やはり共感を得ます。

共感消費とも言われる中ですから、他社がやるから・・・でもいいと思います。

やらないよりも、やった方がいいと思うのです。

これからは、消費観点も変わります。

売り手への消費者の審査は、厳しくなる一方になると思います。

「ファン」、あなたの会社や事業を応援してくれる人々は、このようなことも含めた上で、会社や事業を判断していくことになります。

襟を正し、脇を締めて、経営していくことが必要です。

自分も、微力ながら世の中に役立てるように動いていきたいと思います。

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